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 朝起きると泣いていた。昨日ホラー番組を見たからだろうか。いや違う。
 それはいつもの事なのだからノ。
1. 5年目 -
 それは5年前からの事だった。東から昇り西へ沈む太陽のように、時は過ぎていくようになった。
 何の手掛かりも残さずに、
毎日、真っ白な日々が過ぎていく。
"あの人"がいなくなってしまった事が、こんなにつらいのとは。
- - -
 5年前までは一番の親友がいた。1日の半分ぐらいの日々を一緒に過ごしていた。
 その人が消えてしまったのは4月29日の14時26分52秒。今でもその時間、そしてその時の情景は鮮明に覚えている。今後も忘れはしないだろう。
 其処(そこ)は病院だった。公立陶生病院で、帰らぬ人となったのだった。
 その25時間前、私と”あの人”は警察官として捜査にあたっていた。昭和区内鶴舞公園付近連続銃殺事件。鶴舞公園の近くには名古屋市営地下鉄鶴舞線の鶴舞駅もあるし、JR中央本線鶴舞駅もある。そうなると捜査範囲も格段に広がる。
 私と”あの人”は愛知環状鉄道瀬戸口駅付近で捜査をしていた。鶴舞駅から直通電車でここまで来れるからだ。
 しかし念のためのいう事で数限りある防弾チョッキは着用していなかった。その捜査方針が、いけなかったかもしれない。
  14時08分。ちょうど名古屋直通の電車が発車する時間。私とあの人は駅のホームにいた。その時に1発の銃声が鳴り響いた。
 犯人を追い掛けようとしたが犯人は電車に乗った。そしてそのまま電車は発車してしまう。ふと、後ろを振り返ってみると、”あの人”が倒れていた。
 その2年前、私と”あの人”は一緒に刑事として瀬戸警察署刑事課に配属された。
 そのまた10年前、私と”あの人”はたまたま一緒に愛知県警の刑事になったのだった。
 私と”あの人”は同僚として友好を深めていった。
- - -
犯人はまだ、捕まっていない。自主的に瀬戸口駅周普hを調べているが見つからない。時効まであと10年。絶対に見つけださないといけない。
2. 15年目 -
 あの事件から14年と6ヶ月。あと6ヶ月で時効を迎える。瀬戸署の本格的な捜査も再開された。近くにある大形家電量販店と大形スーパーの複合施設での聞き取り捜査も始まった。
 すると、瀬戸口駅近くの東赤重町内に不審人物の家があるという情報が入った。
 その人物を調べると拳銃を所持している事が分かったので銃刀法違反(拳銃所持)の現行犯で逮捕した。取り調べをしていると昭和区内で人を銃で殺した事、瀬戸口駅で捜査員に向かって撃った事、そしてそれらを15年前 ぐらいにした事を供述しはじめた。事実関係が確認できたので名古屋地方裁判所から逮捕状をとって再逮捕した。
3. それから -
 現在、私は今も愛知県瀬戸警察署の現役刑事として働いている。
 しかし、”あの人”の事、そして”あの人”を失った悲しみは、
決して忘れる事などないだろう。
 Fin

※この小説は現実にある場所を使ったフィクションです。実際の場所や施設、人物などとは全く関係ございません。また、事件に関しては全くのフィクションです。御安心ください。
小説提供:domo310さん。
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